カトリーヌ・ドヌーヴが非行少年の更生を導く判事の役というぶっ飛び設定の「太陽のめざめ」という映画です。これいい映画でした。
いい映画には漏れなくいいシーンがあります。
「太陽のめざめ」では非行少年が不良っぽく煙草を吸います。「おいこらタバコ出せよ」みたいなシーンもありますし、ただ格好をつけてキューっと吸うシーンなんかもあります。見ているこちらも一緒に吸いたくなります。
「無煙映画を探せ」という嫌煙ブログではこんなとき煙草シーンの回数を丹念に数えて報告されるわけですが、真似して作ったこちら「紫煙映画を探せ」では映画を見ている最中に喫煙シーンの回数を数えている暇などございませんのでとても真似しきれませんです。偏執狂的神経症的行動に感服するばかりです。
さて「太陽のめざめ」でとりわけ素晴らしいのが少年院での喫煙シーンです。雨が降って作業が出来ないのでみんなぼんやり雨宿りをしています。煙草を吸い、無言の中で仲間との連帯を深めますね。煙草を配る職員と収監されている少年たちの信頼も深まります。実におおらか、非行少年に大人が人として接することこそが更生への道です。
非行少年たちの喫煙シーン、最高によいシーンでした。フランスの教育は実に素晴らしいですね。
“心穏やかに、少年院で煙草を燻らせる味わい深さ「太陽のめざめ」” への1件の返信