「ヒットマンズ・レクイエム」(原題「In Bruges」2008)という大好きな映画があって、素敵な喫煙シーンもあります。
主人公が街で知り合ったレストランで女性と喋っています。女性は煙草を片手に喋ってますね。そして洗面に去ります。女性が去ったタイミングで隣の観光客夫婦があからさまに何やら嫌味をいいます。
主人公は嫌味を言った観光客夫婦の夫に向き合います。「今何て言った?」観光客の夫は典型的な嫌煙ファシストでエセ科学に洗脳された男です。例えば副流煙が人を殺すと信じこんでいるお馬鹿キャラです。
あからさまな嫌味を投げかけた瞬間後、主人公コリン・ファレルに思いっきり殴られ張り倒されます。
嫁はんのほうはワインの瓶か何かを持って戦う気満々ですので、なんと主人公は妻のほうもついでに殴り倒します。
ぃやっほーい。何と胸のすくすがすがしいシーンでしょう。現実世界ではもちろん嫌煙くんを殴り倒すことなど絶対できませんが映画の世界では何でもありです。
MovieBoo本編でも少し触れていますがここでも再びご紹介。喫煙シーンとしてかなり変わり種です。悪であることを照れることなく暴力で鬱憤を晴らせる特別な一本。
そしてもちろん煙草シーンに留まらず、ブラックさに満ちたハイセンス脚本で映画全編じつに見事な出来映えの「ヒットマンズ・レクイエム」は未だ伝説の名作。